近年は日本の日経平均株価が7万円を超え、半導体やテクノロジー関連の株価が大きく上昇するなど、かつてないほど日本の株価は高騰しており、株式市場が好調だという話も聞こえてきます。しかし、そのような時こそ、先生方のもとにもさまざまな「うまい話」が持ち込まれることがあると思います。だからこそ、十分注意する必要があります。
今回は、私が投資で実際に経験した失敗談についてお話しします。以前にも少しご紹介したことがあったかもしれませんが、改めて振り返りながらお伝えしたいと思います。
そもそも投資を始めようと思ったきっかけ
先生方も、おそらく実感があると思いますが、医師は研修医の頃から比較的高い給与を得ることができます。特に3年目以降になると、自由に使えるお金もかなり増えてきます。また、その年代は独身の先生も多いため、自分で稼いだ給与のほとんどを自由に使うことができ、比較的余裕のある生活を送っている方も少なくないと思います。そのため、当時の私は正直なところ、お金についてあまり気にせず生活していました。
私はお金のかかる趣味もなく、お酒も飲まなかったため、使うお金といえば本を買ったり、夕食を外食したりする程度でした。しかも勤務していた病院には医師寮があり、住宅費はかからず、さらに少し田舎だったこともあって、多少良い夕食を毎日食べたとしても、お金はほとんど減らず、自然と貯まっていくような状態でした。
結婚を機にお金のことを意識する
そのような生活をしていたため、正直なところ、医師になってからしばらくはお金について完全に無頓着でした。しかし、ある年齢で結婚というライフイベントを迎え、それを機に家族を養う立場になりました。結婚して初めて、「思っていたより自由に使えるお金が少ない」と感じ、お金のことを意識するようになったのです。
開業資金を貯めなくてはならない
私はもともと開業医になるという目標を持っていたため、開業資金として、ある程度まとまったお金を確保しなければならないという課題もありました。それまでは、お金のことをあまり意識しなくても、支出が収入を大きく下回っていたため、自然と貯金が増えていく状態でした。
しかし、結婚を機に支出が増え、さらに「いつまでに開業資金を貯めなければならない」という期限を意識するようになると、思っていたよりもお金に余裕がないことに気付きました。
お金について真剣に考え始める
結婚と開業。この2つをきっかけに、私はお金について真剣に考えるようになりました。資産運用はもちろん、少し先の話ではありますが老後資金も含めて、お金としっかり向き合わなければならないと感じたのです。そこで、ひとまずさまざまなことを勉強し始めることにしました。
そんな時、本当にたまたま偶然なのですが、知人を通じてリベラルアーツ大学、いわゆる「リベ大」の存在を知りました。こちらは、多くの先生方がご存知かもしれませんし、今では書店でもベストセラーとして本が並ぶほど有名になっています。しかし、私が知った当時は、まだ今ほど広く知られてはいませんでした。
リベ大では、お金に関する知識や資産運用について発信されていますが、私が良いと感じたのは、極端な主張をせず、比較的中立的な立場で情報を発信している点でした。そこで、私はリベ大を軸に、お金について勉強を始めることにしました。
ある程度の基礎を学ぶ
ご紹介したリベラルアーツ大学のYouTubeを教材として、空き時間や当直の合間などを利用しながら、少しずつ勉強を始めました。そこで学んだのは、資産運用の最適解は、インデックスファンドへの長期・分散・積立投資であるという、いわば王道の考え方でした。それは確かに理にかなっていると感じました。
しかし同時に、これらの方法は理論上、長期的に資産形成ができるということは理解できたものの、当時の私には正直あまり夢がないというか、かなり途方もない話のようにも感じられました。先生方にも同じように感じられた経験があるかもしれません。
一方で「年間5〜7%で着実に増やす」のではなく、「1年で2倍、3倍、場合によっては10倍にする」といった投機的な手法も世の中には数多く存在します。その多くは詐欺的なものなのですが、王道の情報を調べ始めると、関連する投機的な情報が次々と関連動画等で目に入るようになります。私自身も、そうした情報に少しずつ目を奪われてしまったというのが正直なところです。
なぜか危険な方法に心惹かれてしまう
これは、人間の性なのかもしれませんが、20年、30年とかけて着実に資産を形成する方法よりも、短期間で一発逆転を狙えるような話の方が、どうしても心を惹かれてしまいます。最初は「勉強のためだから」と自分に言い訳をしながら、仮に失ったとしても生活に困ったり、人生が破綻したりすることはない範囲で、さまざまなものに少しずつ手を出してみることにしました。私は当時、株を一度も買ったことがなく、そのため資産運用の経験はほぼゼロでした。そのため、「とりあえずやってみよう」という軽い気持ちだったのです。
そして、なぜか危険なもの、リスクの高いものに惹かれ、多くの場合はお金を失うことになりました。今回は、そうした失敗談を一つひとつ振り返りながら、お話ししていこうと思います。
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングは、一時期かなり流行した投資手法です。現在は少し下火になっていますが、当時は半年や1年といった比較的短期間で資金を預け、あらかじめ提示された利回りを受け取れるという仕組みでした。年利も7〜10%程度と、一般的な株式投資よりも高い利回りが提示されていることが多く、当時はかなり人気がありました。
私も最初は勉強のつもりで、10万円ほど投資してみました。その時は特に問題もなく、予定より少し早く償還され、元本も返ってきましたし、利息も受け取ることができました。「これは悪くないかな」と思い、次は20万円ほどに金額を増やして運用してみたのです。
ところが、資金の運用先が突然経営不振となり、結論から言うと元本は返ってこなくなってしまいました。約20万円は、現在も回収できていません。
利用していたのは「maneo」というソーシャルレンディング会社です。当時は業界でも比較的大手で、有名な会社の一つでした。しかし、結果として私はここでお金を失いました。これが私にとって最初の投資の失敗です。
今振り返ると、冷静に考えればかなりハイリスクな投資でした。十分に理解していない事業にお金を預け、その運用を任せるという仕組み自体、やはり相応のリスクがあったのだと思います。
世の中には、長年の実績があり、多くの投資家から資金を預かっている資産運用会社があります。例えば、バンガード、ブラックロック、ステート・ストリートといった世界最大級の資産運用会社です。このような実績があり、情報開示もしっかり行われている会社があるにもかかわらず、私はなぜか、あまりよく理解していない投資先を選んでしまいました。その結果、お金を失うことになったのです。
今になって振り返ると、不思議なことに、リベラルアーツ大学でもソーシャルレンディングは「危険な投資だから手を出さない方がよい」と繰り返し解説されていました。それにもかかわらず、当時の私は「自分は大丈夫だろう」と考えてしまい、その誘惑に負けてしまいました。
海外FX
これも今から考えると、「なぜこんなことをやっていたのだろう」と思う投資の一つです。最初は、本当に少額で遊び半分のような気持ちで始めました。すると、たまたま数回の取引がうまくいき、2〜3万円ほど利益が出たことがありました。いわゆるビギナーズラックです。しかし、今振り返ると、この最初の成功体験が一番良くなかったと思っています。
「もう少し資金を増やせば、もっと利益が出るのではないか」。そう考えるようになり、ギャンブルにのめり込む人と同じような心理状態になってしまいました。そして最終的には、100万円近いお金を失うことになったのです。
そもそもFX自体がハイリスクな投資であることは、多くの先生方もご存知だと思います。その中でも海外FXは、国内FXよりさらにリスクが高いものです。日本国内ではレバレッジは25倍までに規制されていますが、海外FXではそのような規制がなく、場合によっては数百倍から1000倍といった非常に高いレバレッジで取引できます。そのため、相場がわずかに動いただけでも資金の大半、あるいは全額を失ってしまうことも珍しくありません。
さらに、海外FX業者そのものの信頼性にも問題があります。私が利用していたのは「Gemforex」という、当時は比較的知名度の高い業者でした。しかし現在ではサービスは終了し、当時のサイトにもアクセスできない状態になっています。当時は、有名な海外のスポーツ選手や俳優が広告に起用されており、一見すると信頼できる会社のように見えました。しかし今振り返ると、やはり事業基盤は決して安定したものではなかったのだと思います。
私は最終的に、この海外FXで100万円近い損失を出してしまいました。今考えると、本当に愚かで、非常に高い授業料を払うことになった失敗だったと思っています。
レバレッジ型ETF
これは、米国株、特にハイテク株が非常に好調だった時期の話です。NASDAQ100に連動するQQQというETFがあり、これは現在でも広く利用されている代表的なETFです。その値動きの3倍を目指すレバレッジ型ETFとして、TQQQという商品があります。さらに、このTQQQを自動売買して利益を狙う手法がインターネット上で紹介されていました。インヴァスト証券というETF,FXの自動売買で有名な会社を通して行う手法です。同業の医師業界でも実践者がいたくらいです。
当時は株価が右肩上がりだったこともあり、やれば誰でも利益が出るような相場でした。私も試しに始めてみたところ、本当に毎日のように利益が積み上がっていきました。少し株価が動くだけで利益確定が繰り返され、そのたびに通知メールが届くので、「これはすごいな」と思っていたのを覚えています。こちらはTwitterでも大きく利益を上げる発信者が多数いた界隈でした。(いまになって冷静に振り返ると、偽情報も混じっていたと思いますが。。。)
しかし、そんな状況が長く続くはずはありませんでした。ある時、ハイテク株が急激に下落する局面が訪れ、一気に大きな含み損を抱えることになりました。しばらくは戻ることを期待して保有を続けましたが、「もう厳しいだろう」と判断し、最終的には損切りしました。その時の損失は、およそ100万円だったと記憶しています。
ただ、この話には後日談があります。実は、あと1年ほど保有し続けていれば、損失を取り戻すどころか、利益が出るところまで回復していました。しかし、当時の私には、それを待ち続けるだけの忍耐力がありませんでした。今振り返ると、これも本当に手痛い失敗だったと思います。ただ、私と同じ時期に始めた人の中には、大きな損失を出した人も少なくなかったのではないかと思います。
手痛い失敗を経験することで王道に戻ってくる
細かい失敗は他にもいろいろありましたが、特にソーシャルレンディング、海外FX、そしてレバレッジ型ETFでの大きな損失を経験したことで、多くのことを学びました。実際に、自分で「危ない」と言われるような投資、あるいは投機に手を出してみて気付いたのは、こうした手法は結局のところ、運に左右される要素が非常に大きいということです。そして、多くの人は私と同じように、長期的に勝ち続けることはできないのだということを、自分のお金を失うことで身をもって学びました。
もちろん遠回りはしました。しかし、その経験があったからこそ、「一生保有し続けられるような、堅実で信頼できる資産にしっかり投資しよう」という考えにたどり着くことができました。私にとって、この一連の失敗は高い授業料でしたが、最終的には投資に対する考え方を大きく変えるきっかけになったと思っています。正直に申し上げれば、もちろん負け惜しみの気持ちも入っています。
リベ大で学び直す
いろいろな投資を実際に経験してみると、勉強だけしていた頃には理解できなかったことが、実感を伴って理解できるようになりました。そして、改めてリベラルアーツ大学の動画を見返してみると、「そういうことだったのか」と腑に落ちることがたくさんありました。実際に手痛い失敗を経験したからこそ、「なぜそのような投資を勧めているのか」という理由も、身をもって理解できるようになりました。
その経験を経て、私は最終的に、米国株や全世界株のインデックスファンドを資産形成の中心に据えることにしました。また、配当金がある方が精神的にも投資を続けやすいと考え、高配当株についても、自分で個別株を選ぶのではなく、高配当ETFを中心に運用しています。結局のところ、私は遠回りを繰り返した末に、多くの人が実践し、長期的な再現性が高いとされる「王道」の投資へ戻ってきました。遠回りはしましたが、自分のお金を失ったからこそ、王道と言われる投資が王道である理由を、本当の意味で理解することができたと思っています。
現在の投資手法
私の現在の投資方針は、とてもシンプルです。全世界株や米国株のインデックスファンドを積み立てながら、高配当ETFであるVYMを中心に、HDVを組み合わせて運用しています。世の中にはさまざまな投資手法がありますが、現時点ではこの方針を変えずに、長期的な資産形成を続けています。
もちろん、トータルリターンだけを考えれば、高配当ETFではなく、インデックスファンドにすべて投資した方が合理的であることは理解しています。しかし、資産が増えていても、それが実生活にまったく反映されないというのは、精神的には意外とつらいものです。
特に開業医のように収入の変動が比較的大きい仕事では、配当という形で定期的な収入があるだけでも、心理的な安心感が大きく違います。それだけで生活が成り立つわけではありませんが、生活費の一部を補ってくれるような収入があると、気持ちにはかなり余裕が生まれます。そのため私は、高配当ETFを中心に据えつつ、インデックスファンドも積み立てるという現在のスタイルを続けています。
少し蛇足になりますが、私はマイクロ法人も運営しています。こちらではHDVを中心に積み立てており、配当金を法人の収入とすることで、少しでも法人経営の負担を軽減できればと考えています。
後悔は正直ある
私も手痛い失敗を経験し、遠回りをした末に、ようやく納得感を持って、いわゆる王道とされるインデックス投資や、高配当ETFを活用した分散投資という現在の投資スタイルにたどり着きました。
もちろん、後悔はあります。今振り返れば、なぜあれほどハイリスクな商品に手を出してしまったのだろうと思いますし、失ってしまったお金は二度と戻ってきません。本当にくだらないことに大切なお金を使ってしまったという思いは、今でも正直あります。
ただ、一方で考えてみれば、この程度の損失で済んだことは不幸中の幸いだったのかもしれません。世の中には、FXや信用取引などで何千万円という単位のお金を失い、人生そのものが大きく変わってしまった人もいます。老後資金を失うだけではなく、多額の借金を抱え、その返済のために働き続けなければならないというケースもあります。
そう考えると、私は高い授業料を払いましたが、人生をやり直せなくなるような失敗には至りませんでした。その経験を今後の資産形成に生かし、同じ失敗を繰り返さないことが、失ったお金に対してできる唯一の意味づけなのではないかと思っています。
先生に伝えたいこと
この記事を通して、私が先生方にお伝えしたいことは一つです。忙しい医師が、ハイリスクな投資手法や複雑なスキームに手を出すことは、あまり現実的ではないということです。お金を増やすどころか失ってしまうリスクの方がはるかに大きく、世の中にある投資手法の大半は、忙しい医師にとっては向いていないものだと私は考えています。
現在はITの発達によって証券会社の手数料は大幅に下がり、誰でも低コストで優良な商品に投資できる時代になりました。極論すれば、米国株や全世界株のインデックスファンドに長期・積立・分散で投資を続けることが、長期的に見て最も再現性が高く、多くの人にとって最も勝ちやすい方法であることは、すでに十分な実績が示されています。
もし配当金による収入が投資を続けるモチベーションになるのであれば、私のように高配当ETFを組み合わせるという方法もあると思います。しかし、いずれにしても、シンプルな投資を長く続けることが何より重要だと感じています。
もちろん、債券や不動産など、株式以外にも優れた投資先はあります。しかし、多くの先生方にとって再現性が高く、時間も手間もかからないという意味では、インデックスファンドを中心とした資産形成が最も現実的な選択肢ではないかと私は考えています。
医師という職業は、比較的高い収入があるため、ワンルームマンション投資や貯蓄型保険、あるいは一見すると魅力的に見える投資話など、さまざまな営業を受ける機会があります。また、自分自身も「もっと増やしたい」という欲が出てしまうことがあります。私自身、その欲に負けて海外FXやレバレッジ型ETFなどに手を出し、数百万円という大きなお金を失いました。
私自身、数百万円という単位のお金を失ってしまった苦い経験があります。しかし、もっと多くの資産を運用できる先生であれば、判断を一つ誤るだけで数千万円という単位のお金を一瞬で失ってしまう可能性もあります。
100万円、あるいは1,000万円というお金は、決して簡単に手に入るものではありません。医師という職業は比較的収入に恵まれているとはいえ、それだけのお金を貯めるためには、何年にもわたって日々の診療を積み重ねる必要があります。患者さんと向き合い、当直をこなし、休日も働きながら積み上げてきた大切な資産です。
だからこそ、その資産を危険な投資にさらしてしまうのは、本当にもったいないことだと思います。私自身、その失敗を経験したからこそ、先生方には同じ遠回りをしてほしくありません。長い時間をかけて築いてきた大切なお金だからこそ、ぜひ大切に守り、育てていただければと思います。
おまけ 後日談 失敗した時の精神状態について
精神的に追い込まれていた時期だった
これまでにも、投資というよりギャンブルに失敗した経験については、形を変えて何度か記事にしてきました。改めて振り返ると、なぜあれほどハイリスクなものに手を出してしまったのか、不思議に思うことがあります。
もちろん、「もっと増やしたい」という欲があったことは間違いありません。しかし最近になって思うのは、それだけではなく、当時は思考力そのものが落ちていた時期だったのではないかということです。
特に海外FXで大きく損失を出した時も、レバレッジ型ETFで失敗した時も、共通していたのは仕事が非常に忙しく、精神的にもかなり追い込まれていたことでした。冷静な判断力を保てていたとは、とても言えない状態だったと思います。
今振り返れば、何百万円も動くような投資は、あのような精神状態の時にするべきではありませんでした。精神科の先生方も、「精神的に不安定な時は、転職や大きなライフイベントなど重要な決断はできるだけ先延ばしにした方がよい」とよくおっしゃいますが、本当にその通りだったと思います。なぜあのタイミングであれほど大きな投資判断をしてしまったのか、医師である自分自身が今でも恥ずかしく思っています。
含み損は人間を壊す
先生方も共感していただけるかもしれませんが、人間は理屈だけでは動けません。頭では分かっていても、冷静ではいられないことがあります。
特に大きな含み損を抱えた時は、本当に精神状態がおかしくなります。画面に100万円単位のマイナスが表示されると、「もっと下がるのではないか」「明日には戻るのではないか」「今損切りすべきなのか」「もう少し待つべきなのか」と、そのことばかり考えるようになります。
仕事も忙しいにもかかわらず、頭の中は含み損でいっぱいになり、日常生活までそのことに支配されてしまいました。今思えば、お金を失うこと以上に、自分の判断力や集中力を奪われてしまったことの方が、よほど大きな問題だったのではないかと思っています。医師としても、経営者としても、最も大切なのは冷静な判断力です。それが失われる状態は、本当に健全ではありませんでした。
FXとレバレッジ型ETFで学んだこと
FXでは、自分の精神状態も限界に近く、このままでは日常生活にも仕事にも悪影響が出ると判断し、苦渋の決断で約100万円の損切りをしました。ところが、その数時間後に為替介入が入り、あと数時間待っていれば損失の大半を取り戻せていたという出来事がありました。あの時は本当に衝撃でした。同時に、自分にはこのような投機を続ける才能はまったくないのだということを痛感しました。
レバレッジ型ETFでも同じでした。ハイテク株が急落し、大きな含み損を抱えました。ナンピン買いもしましたが、傷口を広げるだけでした。さらにレバレッジ型ETFは通常のETFとは異なり、長期保有にも不安があり、手数料なども考慮した結果、最終的には約100万円の損切りを選びました。
しかしこちらも、あと1年待っていれば損失どころか利益になっていました。FXとレバレッジ型ETF、この二つの失敗を通して、自分にはこうしたハイリスクな投資は向いていないということを、身をもって学びました。
今は精神的にとても楽になった
現在は、本文でも書いたように、インデックスファンドと、高配当ETFであるVYM・HDVを中心とした資産運用に切り替えています。
もちろん、一時的に評価額が下がることはあります。しかし、資本主義の成長や世界経済の長期的な成長を前提として納得した上で投資しているため、含み損が出ても、慌てることはありません。長期的にはプラスになる可能性が圧倒的に高いからです。
その後は以前のように毎日株価や為替を気にすることもなくなり、仕事や日常生活に集中できるようになりました。私にとって一番大きかったのは、お金を増やせるようになったことではなく、精神的な安定を取り戻せたことだったのかもしれません。
今振り返ると、投資で本当に守るべきだったのは、お金そのものではなく、自分の冷静な判断力だったのだと思っています。
