クリニックの備品は卸さんから購入する先生も多いと思いますが、正直ネットショップの方が安く購入することが可能です。当院での仕入れについてご紹介します。

最初は卸さんから

最初は何もわからないので、COVID-19やインフルエンザの抗原キット、一部医薬品など、全て卸さんを通じて購入していました。しかしCOVID-19の第何波かが来た時、抗原キットが全く手に入らない状況になってしまいました。卸さんに発注をかけますが、いつになるか見当もつかないという返事で、場合によっては診療を閉じなければならないような状況でした。苦肉の策で、ネット上を探し回りました。当初、抗原キットなどは、卸さんからしか購入できないと思い込んでいましたが、ネットショップでも意外に購入出来ることを知り、しかも卸さんから購入するよりも割安なことが多いことに気づきました。COVID-19で一般薬局でも抗原検査キットが手に入るようになり、ちょうど時代の転換点だったのかもしれません。

オンラインショップで抗原キットを仕入れる

ASKULの医療機関向けサイト、またムトウメディカルショップというサイトに辿り着き、抗原キットをなんとか仕入れました。その後MSGoodsというサイトを、医師協(東京医師歯科医師協同組合)の関係で知り、現在はメインで使用しています。抗原キットは残念ながら医師協経由のアカウントでは購入が出来ないのですが、他の商品は医師協経由だと割引で購入可能です。抗原キットもこちらのサイトでは比較的値段が安定しており、在庫の流動性も高く重宝しています。(この場合、医師協経由とは別に、もう一つアカウントを作成する必要があります)他にはHelCオンラインショップというサイトも使用したことがあります。

いずれも医療機器であることの証明が必要で、購入には事前に開設届等を送ったりと登録が必要です。登録には数日かかることが多いので、利用する可能性があるサイトには事前に登録しておくことがオススメです。

薬もネットで購入可能

当院は院外処方なので、薬は基本的に購入しませんが、一部抗生剤や解熱剤を緊急用に備蓄しています。薬も基本的にネットで購入可能です。私は、みんなのお薬箱、医薬品FOCUSというサイトを使用しています。少量のロットでも購入可能なので、少量購入したいときに重宝しています。

ワクチンは卸さんから購入

私が知る限りでは、ワクチンは卸さんからしか購入先を知らないので、インフルエンザワクチンについては卸さんから購入しています。当院はワクチン接種を行っていないので、職員用に少量仕入れています。

その他消耗品はAmazonで購入する

その他、諸々の消耗品はほとんどをAmazonで購入しています。Amazonプライムだと注文翌日に届きますし、またAmazonでは、証憑取得機能がマネーフォワードに搭載されており、会計ソフトに登録する手間が格段にラクなためです。コピー用紙など一部ASKULで仕入れているものもありますが、ほとんどがAmazon頼りになっています。

採血セットなどの医療用の備品は、前述のMSGoodsから、医師協経由で割引で購入することが多いです。アスクルはたまに割引クーポンが発行されるときがあるので、タイミングが合えばこちらも利用します。

仕入れも自身で発注する

消耗品や抗原キットなどの発注も全て私が行っています。規模が大きいクリニックでは、事務長さんや、事務さんにお願いするケースも多いと思いますが、当院は全て私が行っています。自分でやるのはたしかに手間ですが、身銭を切っている分、コストカットについてはシビアです。

また仕入れの業務を行うにも、抗原キットなどは、院内に在庫がどれくらいあるかを把握していないと不便なので、スプレッドシートでリアルタイムに何個あるか把握できるような体制にしています。検査をしたらチェックボックスにチェックを入れて、その日の合計を算出し、前日までの在庫数から引いて、自動算出できるようにしています。スプレッドシートはこちらも参考にしてください。(参考記事→スプレッドシートの応用 スプレッドシート余談