昨今のクリニックではキャッシュレス決済の取り扱いも増えてきました。当院もクレジットカードを始め、QRコード、電子マネーを含めて多くの決済方法に対応しています。しかしキャッシュレスの悩みとしては、機械や回線にトラブルがあったときに使用できなくなる点です。そちらの対策を今回は考えていきます。
回線トラブルでは自動精算機もストップする
当院も経験がありますが、光回線のトラブルでキャッシュレス端末が急に使えなくなるトラブルに見舞われたことがありました。その際、自動精算機も止まってしまい、キャッシュレス決済はストップしました。パソコンについては携帯電話のテザリングでなんとか乗り切りましたが、自動精算機は固定回線でしか動かないのでストップしたままです。これには本当に困りました。
幸い当院ではデジスマ診療を導入しており、こちらの決済は使用可能だったので、負担は軽減されましたが、何らかの対策は必要であると痛感しました。
バックアップはあったほうがいい
上記のことを機に、当院では全く別のキャッシュレス決済をバックアップで導入しました。Squareというサービスで、こちらは、月額利用料が不要で、ランニングコストがかからないのが特徴です。また振込手数料もかからず、かかる費用と言えば使用した決済料金の数%ほどの手数料のみになります。固定費がかからない点で、バックアップとしては最適です。
iPhoneがあればそれだけで始めることもできますし、Square リーダーがあると何かと便利です。こちらは5000円ほどで購入できるので、この初期投資はしても良いかと思います。私も購入しています。使い方も簡単ですし、iPhoneがネット回線につながればどこでも決済可能です。たとえば訪問診療などでも使用することができます。
stera mobileを使用していた時期も
実は当院は最初からバックアップの決済手段として、stera mobileという端末を導入していました。これは4G回線内蔵で機能として悪くはなかったのですが、通信費としてランニングコストがかかりました。
月に990円でしたが、ほぼ使わない機械に対して払うことがどうかと思い、1年ほどで解約をしました。しかしマルチ決済対応など、機能は良いので、使用頻度が多いケースでは、選択肢の一つになると思います。
現在はランニングコスト不要の上記Squareに切り替えています。コロナ以降、キャッシュレスが急速に進み、このような優良なサービスも出てきているので、ありがたい限りです。