開業医は勤務医と違い、その日の収益は開けてみないとわかりません。朝から夕方までクリニックを開けていても、患者さんが数人しか見えず、非常につらい日を過ごすこともあります。患者さんが少ない日の、小規模なクリニックの実情や経営者の悩みについて、ご紹介しようと思います。
勤務医のときはヒマな日は嬉しかったが、、
勤務医のときは、外来で患者さんが少なめの日は、余裕をもって仕事ができるので嬉しかったものですが、開業医になると、ヒマな時間があると本当に不安になります。開院当初は認知されるまで時間がかかるため、どのような先生もある程度は患者さんが少ない時期を経験するかもしれませんが、開院して数年経った今でも、午前の予約がまっさらな日などは、本当に不安になります。
一日開けて、医療収益が2万円くらいのときもある
お金については、結構切実に困ります。一日開けていたのに、収益が2万円ほど、、という日もあります。開院直後ではなく、数年経った今でもです。ちなみに患者さんから頂戴する3割分ではなく、10割全て含めて、2万円です。これでは、クリニックの固定費すら払えず、当然自分の生活費はとても賄える状況ではありません。こんな日は不安を通り越して、途方に暮れるしかありません。
天気や休みの影響はモロに受ける
これはある意味当然かもしれませんが、台風や大雨のときなどは、患者さんは本当にみえません。大雨というほどでもない、普通の雨でも結構影響を受けます。想定外だったのが、連休初日の土曜日に、患者数が目に見えて減ることです。祝日は比較的月曜日に多く、その場合世間的には3連休になりますが、何故かその場合土曜日には患者さんが激減する傾向です。みなさん連休は出かけたり、遊びに行ったりするので、わざわざ連休にクリニックは行きたくないということでしょうか?
また年末年始やGW、祝日など、一般的な医療機関が休みの日に試しに臨時で開けてみたこともありますが、ほとんど患者さんはみえませんでした。やはり多くの医療機関が休みの日にはそれなりの理由があるのだと思います。また近隣調剤薬局も基本的に休みなので、薬をどこでもらうかということで、患者さんが困るというデメリットもあります。
勤務医のほうが良いと思う日も多い、、
開業医はどうしても日によって変動があるので、安定して給与がもらえる勤務医との比較は難しいところもありますが、収益的にみれば勤務医をしている方がよっぽど良い日も多いです。もちろん勤務時間や仕事内容も違うので、なかなか難しいですが、お金という面と、経営の大変さを考えると、勤務医の方が総合的に考えて良いのではないかと、思ってしまうことも正直多いです。これは開業医を経験してみなければわからないことでした。
そのような日は、、
患者さんが来なければ何もしようがないので、この開業医サイトの記事を更新したりして気を紛らわせる日々です。当サイトが頻繁に更新されているときは、そういうことなので、事情を察していただけると幸いです(笑えない)。