今回はクリニックの環境整備に関する記事です。当院では発熱外来では、診察終了後にオゾンで燻煙しています。正直エビデンス的にはどうなのかは、疑問がありますが、実際に使用してみるとたしかに消臭効果は高いです。またアルコール消毒で拭ききれないところも、一応消毒の効果はあるのではないかと期待して使用しています。また発熱外来以外でも、クリニック全体で使用して消臭効果はたしかにあり、防カビ、害虫対策として効果はどの程度かはわかりませんが、期待して使用しています。

総合的にみて少なくとも消臭効果についてはオススメできると思いますので、今回ご紹介させていただこうと思います。

オゾンクラスター1400 

当院では、オゾンクラスター1400 という機械を使用しています。正直結構、値が張るものですが、カートリッジなどのランニングコストもかからず、電気代も安いので、クリニックでは毎日使用しています。結果的には数年使ってみて、結構良かったのかなと思っています。

この機械は作動時間を設定してスイッチをいれるとオゾンが発生するシンプルな構造です。使用中は室内には、居ることができないので、昼休みや診療終了後の不在時に使用しています。操作も簡単です。

なぜか繰り返しの設定しかできない

今のロットではどうかはわかりませんが、私が買ったバージョンではなぜか、繰り返し運転の仕様しかないので、診療終了後にスイッチを入れて、もう戻らない場合は困ってしまいます。そのためコンセントタイプのタイマーを併用していました。参考にこちらもリンクを張っておきます。(パナソニックダイヤルタイマー) 

これを使用すると自動で電源オフにできるので便利です。その後は機械だけで設定できるようになっているかもしれないので、その場合はこちらは不要です。

効果はどの程度か?

公式ホームページには色々な効果がうたわれていますが、正直どこまでかはわかりません。ただ実感として、消臭の効果はたしかにあると思います。消毒効果は正直どの程度までかはわかりません。椅子や扉の取手など、よく触れるところは物理的にアルコールで消毒しますが、細かいところまではなかなか難しい面もあるので、通常のアルコール消毒にプラスして、補助的な使用という意味ではよいかと思います。

私は発熱外来において、診療が終わる毎、午前、午後に2回使用していますが、たしかに毎日のように、感染症の患者さんに接するにもかかわらず、自分が感染症をもらうことはほぼありません。開業後、熱出したのも一度くらいです。もちろんフルPPEを診療をしていますので、この機械のおかげかというと、疑問ではありますが、勤務医時代は、同じように診療をしていてもよく熱を出していたので、少しは効果があるのかも?と思っています。まあこれは主観が入っているので参考程度にとどめて下さい。

防虫効果は今のところ疑問です。当院もあたたかい時期はやはり虫が入ってくるので、正直効果はあまりなさそうです。また蛇足ですがネズミにも効かないようです(笑)。(参考記事→光回線が止まった!

オゾンの機械は色々あるが

私がオゾン消臭を知ったのは、随分前にテレビの『ほこ×たて』という番組で、オゾンの機械を紹介していたのを観たためです。そこでは、くさやの臭いを消臭するパフォーマンスがあり、何故かそれを覚えていて、開業したら是非この機械を導入しようと思っていました。テレビでは『剛腕』という機械が紹介されていましたが、調べたところ、こちらは業務用のかなり高価な代物で、さすがに手が出ませんでした。代替の機械を探していたところ、たまたま上記のオゾンクラスター1400というものを知り、コストや性能を検討して、ちょうどバランスが良いかと思い購入しました。

Amazonや他サイトで調べると、オゾン消臭の機械は、1万円台のものから数十万円のものまでピンキリです。私は上記しか使用したことがないので、正直性能の差はわかりません。オゾンクラスター1400はオゾン発生器のなかでは、剛腕ほどではないものの、かなり高価な部類に入ります。正直開業の勢いで買ったという感じです。もし今買うことを検討したら、手が出ないかなと思ってしまいます。資金的に余裕がある先生は、空気清浄機よりも、消臭効果はかなり実感できるので、結構オススメです。また発熱外来をやっている先生にも個人的にはオススメします。