開業を思い立った際、多くの先生がネットで情報収集するとともに本も読まれるのではないかと思います。私も開業前は手当たり次第に本屋さんで開業関連の本を買って読みました。また開業後、なかなかうまくいかない時、形態の転換を迫られた時にも読んで助けられた本がありました。今回は私が開業前後に読んだ本の中からいくつかご紹介してみようと思います。

開業前に読んだ本

『クリニック開業を思い立ったら最初に読む本』
『コンサルが教えてくれない 医師の開業5つの落とし穴』
『“開業”プロフェッショナル ~クリニック開業・これだけは絶対に知っておきたい話』
『“集患”プロフェッショナル 2016年改訂版~腕の良い医師が開業してもなぜ成功しないのか~ 』

開業前は色々読んだので、正直全ては覚えていないのですが、一番印象に残っているのは、柴田雄一さんのプロフェッショナルシリーズです。発行から少し時間は経過していますが、今読んでも大いに役に立つ内容であると思います。おすすめです。本当は開業コンサルもこの方にお願いしたかったです。

開業後に読んだ本

『売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放』
『お客を捨てる勇気』

開業後はCOVID-19で混乱する中、どのように生き残ればよいか、毎日考えていました。(今も毎日考えていますが。)思い切って予約制にクリニックの業務転換するにあたり、参考になったのは上記の2冊です。これらは特にクリニック向けの本ではありませんが、患者さんを絞り、自分で診療できる範疇に患者数をセーブして長期的な生き残りを見据える選択をすることに、背中を押してもらいました。クリニック経営手法としては、賛否はあると思いますし、患者数を制限することは、経営の観点でみればご法度であると思います。これは万人向けの方法ではないと思いますが、このような考え方もあるという参考として、興味がある先生は見ていただければと思います。