社労士さんの業務をどのようにしていくかという記事です。通常のクリニックは社労士と顧問契約して、就業規則の作成や各種採用時の書類作成、また社会保険の手続きなどを代行してもらうと思います。しかし当院は普通のクリニックではないので、私が自力で行っています。当院での社労士業務と対策についてご紹介してみようと思います。

当院では最初は不要だった

当院の立ち上げは、家族のみという一風変わった形態で始まりましたので、当初は社労士さんにお願いする業務はありませんでした。強いて言えば一人法人の、自分の健康保険、厚生年金の手続きがありますが、この程度は自力でなんとかなります。

スタッフさんが入職してから

しかしその後スタッフさんにお願いすることになり、色々と調べ始めました。厳密には社労士さんにお願いするほうが万全かと思いましたが、なかなかその余裕がなく、就業規則や雇用契約書なども、ネットからテンプレートを拾ってきて、自分で編集し、なんとか形にしました。

幸いだったのが、パートのスタッフさんは、週の労働時間が20時間未満で、社会保険の加入要件を満たさなかったので、そこまで複雑な手続きが不要だったことです。これは助かりました。

しかし労災保険はどんなケースでも加入が必須です。一生懸命自分でマニュアルをみて、書類を作成しようとしましたが、そもそもどこを埋めたらよいのかも分からない書類で苦労しました。その後おとなしく労働基準監督署に直接聞きに行ったら一発ですみました。行政は聞きに行くと、基本的に親切に教えてくれます。

労働時間を少なくするのは一つの考えか?

労働時間が一定以下であれば、社会保険や雇用保険は免除されるため、事務仕事が楽になります。当院の場合はたまたま他の理由で診療時間を縮小したのですが、思いがけず業務が楽になりラッキーでした。

スタッフの数が増えれば、社労士さんに依頼が現実的

もちろんスタッフの人数が増えて、社会保険や雇用保険に加入して、給与計算も複雑になってくると、さすがに先生だけでこれらの業務を行うのは厳しいと思います。そこまで行けば外注が現実的でしょう。

余談ですが、クリニックの規模が大きくなって、スタッフも増えてくると、クリニック自体を維持するための仕事やコストが増えてきます。これは医業に限らず、どんな事業にも当てはまるものですが、拡大すれば右肩上がりに利益が増えるわけではないところが、なかなか難しいものです。